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カトリック・アーカイブズ協会(英国・アイルランド)
Catholic Archives Society

アメリカ・アーキビスト協会(SAA)のビジネス・アーカイブズ部会(BAS)で知り合ったアーカイブズ関係者にシカゴやテキサスのカトリック教会大司教区記録管理アーカイブズ部門の責任者の人々がいます。彼らはSAAの宗教アーカイブズ部会メンバーであるとともに、BASにも属しているということでした。その理由は、自分たちのアーカイブズは組織(機関)アーカイブズであるが、政府・地方自治体のそれではなく、民間の機関であり、その点では企業アーカイブズと共通する部分が多いから、ということでした。

さて、今週イギリスのアーカイブズ関係者のメーリングリストに投稿されたメールのひとつにカトリック・アーカイブズ協会(Catholic Archives Society: CAS)の年次大会の案内がありました。https://www.jiscmail.ac.uk/cgi-bin/webadmin?A2=ind1504&L=archives-nra&F=&S=&P=73543

同協会のウェブサイト http://catholicarchivesociety.org/home によると、この協会は1979年にイギリスとアイルランドのローマ・カトリック教会のアーカイブズ保護のために結成されたボランティア組織で、現在約200名の会員が所属しているとのことです。会員はカトリック団体のアーカイブズ担当者のほか、アーカイブズ専門職やカトリックの歴史・アーカイブズに関心を持つ人などです。

所属する会員が所属する国における司教協議会と直接のつながりはないボランタリーな団体です。ただし、コーマック・マーフィー=オコーナー枢機卿や、ジョン・マコーマック・ソルフォード司教が顧問で、会長はジェフリー・スコット・ベネディクト会修道院長です。さらに、会員の所属する国の専門アーキビスト団体や、ローマ教皇庁の文化財担当部門とのコンタクトも保っているとのことです。

今年の年次会合は5月18日から20日の3日間、イングランド東部サフォーク州ノリッジ近郊のディッチンガムにあるベルジー・ブリッジ・カンファレンス・センターで行われます。http://catholicarchivesociety.org/trainingevents/conference

1日目は修道会・宣教会・信徒団体といったグループ史の書き方に関する多角的なアプローチに関するセッションがあります。夜はテーマ別の集まりです。

2日目は朝食前のミサから始まります。朝食後の最初のセッションは、カトリックの諸団体のアーカイブズで8年間働いた経験のあるフリーランスの有資格専門アーキビストによる、専門的な教育研修の機会に乏しいアーカイブズ担当者向けのアドバイスを中心としたものです。もうひとつのセッションもアーカイブズ管理初心者向けで、英国の国立公文書館が定めたガイドラインを十分に活用して、収集方針と寄託契約書を作成する仕方を学ぶセッションです。午後は近隣のマナーハウス、オックスバー・ホールへの遠足http://www.nationaltrust.org.uk/oxburgh-hall/ 夜は会員総会です。

3日目は1日目夜のテーマ別の会合のフィードバックによるオープン・フォーラムと、ピーター・フィリップ神父による「アーカイブズの司牧的機能」のセッションがあり、その後ミサ、昼食後に解散となります。

参加費は会員が155ポンド、非会員が170ポンド、日帰り参加は1日当たり25ポンド、申し込みの締め切りが5月1日(金)です。

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1日目、2日目のプログラムは、専門的な教育研修を受けていないけれど、組織のアーカイブズ管理を担当することになった人々を支援する性格のセッションです。これを見ていると、アーカイブズの担当者はその団体の構成員ではあるけれど、必ずしも専門的な教育・研修を受けていない人が当たっていることも多いようであり、多くの日本企業のアーカイブズ・資料室担当者と似た状況にあるなぁと感じた次第です。

2015-04-15 16.27.27