一般財団法人神山復生会 神山復生病院 復生記念館を訪問しました(2017年9月19日)。

場所は静岡県御殿場市。わたしはその日のお昼ちょっと前に同県湖西市にある豊田佐吉記念館を出発し東名高速を御殿場方面に向かい、途中昼食休憩をはさんで午後2時半ごろに到着、学芸員の森下裕子さんに館内を案内していただきました。

神山復生病院は1889年(明治22年)にパリ外国宣教会のジェルマン・レジェ・テストウィド神父によって現在の地に開設されたハンセン病療養施設です。現在記念館になっているのは1897年(明治30年)に司祭館として建設された建物。

いただいた「神山復生病院のあゆみ」(年表)によると、同病院は1901年に財団法人神山復生病院となり、パリ外国宣教会の司祭、岩下壮一神父、千葉大樹神父、クリスト・ロア宣教修道女会のシスター方が運営に携わり、2000年にハンセン病療養所から一般の病院に転換、2012年に一般財団法人神山復生会となり今日に至っています。

ハンセン病療養施設から一般の病院に転換した翌年(2001年)旧病棟を解体し、2002年に聖堂と新病棟を竣工・開院するとともに、2004年には旧司祭館を転用して復生記念館が開設されました。

この度訪問した記念館は、昨年(2016年)11月に創建時の姿に復元してリニューアルオープンした施設です。リニューアルオープン後の記念館については、ハンセン病制圧活動サイト写真入りの詳しい紹介記事を掲載していますのでそちらをご覧ください。

創建時の姿に復元してのリニューアルオープンに当たっては、建築の特徴がよりよく示されるように、それ以前よりは展示品を少なくしたというお話でした。

復生記念館の運営に関しては、クリスト・ロア宣教修道女会のシスター秋本が、現在館長を務めておられます。学芸員の森下さんは2004年(平成16年)に資料データベース化の仕事のために神山復生会で働くことになり、以来、資料整理のみならず、展示、復元プロジェクト等を担当し、現在は記念館に関わる実務を一人で担当しておられるということです。記念館横に立つ記念館別館の一部が収蔵庫になっており、そこで資料を管理しています。(資料に関しては、復生記念館に直接お問い合わせください。電話0550-87-3509、朝9時から受付)。復生記念館の仕事では、見学案内や展示、資料整理、資料研究など狭義の学芸員の仕事のほか、病院関係者や現在も病院内で生活を続ける5名のハンセン病元患者の方々、シスター方といったさまざまな関係者とのコミュニケーションがとても重要であると強く感じました。

いただいた名刺の裏には神山復生会病院の理念が記されていました。

《理念》
神山復生病院は
キリストの愛に基づいて
病める人も健やかな人も
神によって創られた人間として
喜びも苦しみも共にしながら
一人ひとりの命を大切にし
希望をもって医療と福祉に献身します

 

復生記念館は、日本ではじめてハンセン病療養施設として開設された、神山復生病院を中心とするコミュニティの記録と記憶を未来に伝える場所です。キリストの愛に基づいた医療・福祉の歩みを、広く社会に伝える場として発展していってほしいと願います。

 

《関連ページ》

一般財団法人神山復生会 神山復生病院 復生記念館のページ
http://www.fukusei.jp/memorialhall/

ハンセン病制圧活動サイト 神山復生病院のあゆみ・復生記念館の展示を通してみる
http://leprosy.jp/people/plus07/

ハンセン病制圧活動サイト 神山復生病院・復生記念館
http://leprosy.jp/japan/sanatoriums/sanatorium06/